冷奴が苦手だ。湯豆腐もしかり。
というか、昔から豆腐があまり好きではなかった。
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母が豆腐が好きだからと、子どもの頃晩ご飯のメインディッシュは湯豆腐ということがよくあった。ウチの湯豆腐は書いて字の如く湯に豆腐を入れただけのもので、具はなく、一応昆布が1、2枚はらりとつかっているけれど、なんの旨み成分も豆腐に行き渡っていない。
そもそも豆腐は表面のバリア機能が強過ぎるのがよくない。おかげでどんな味付けをしたって豆腐は豆腐だ。すき焼きに入ったあの茶色く色付いた豆腐、いかにも染み染みに見せかけて味は豆腐だ。目をつぶって食べてみろ、湯豆腐と同じに違いない。麻婆豆腐がなんだ、いっぺん洗ってみろ、ただの豆腐じゃないか。結局麻婆部分に頼り切った、ひとりでは何にもできない軟弱やろうじゃないか。
だいたい豆腐の味ってなんだ。味があるんだかないんだかうすぼんやりの腑抜けめが。豆の味だあ?豆って何味だよ。あん?にがりはもっと何味だよ。
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だけど豆腐は身体にも家計にもよいから仕方なく冷奴は時々食べている。醤油、めんつゆ、ポン酢、胡麻ドレ…色々かけてみるが全部はじきかえしてくるにっくき豆腐。
しかしとうとう、豆腐アンチを克服する食べ方を見つけました。もずく酢です。
冷奴にもずく酢をぶっかける。するとどうでしょう。酢の酸味が豆腐のぼやけた味を全てかきけし、さらにもずくのぬるぬるが豆腐を包み込み、そのままつるんと喉まで流しこんでいく…そうこの感じ…
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炭火焼豚丼 七凛茶屋坊ず
2023年4月、恵庭市島松エリアにオープンした豚丼屋さん。私は豚丼が好きです。
恵庭方面に週末ドライブに行った時に、ランチをどこで食べようかとGoogleマップで調べて見つけたお店。私のGoogleマップにはいつか行きたいお店を150店舗くらいブックマークしているのですが、それらを無視し勢いで決めたお店。なのでたいして期待していなかったのですが、
超絶・おすすめです。
何を食べても大体「うん、おいしいよ」と言うオットも一口食べた瞬間「オッ☆」と目を1.2倍見開いて食べ進めていたから間違いない(?)
店内はそこそこ広く、カウンター席のほかテーブル席に座敷席も!座敷席には子ども用椅子もあります。
メニューはシンプルに豚丼のみ(行った時は限定なのかタコライスもありました)で、サイズだけ選ぶスタイル。小学生まで限定でお子様盛なんてのもあるんですが、
お子様盛りでお肉90gご飯180g、普通盛りでお肉180gご飯280g、さらにサラダと味噌汁と漬物がつくのでなかなか盛りが良い!
オーダー後、まもなく大根サラダが出され(この大根サラダ、大根が超細切りで子どもが美味しいと絶賛していました)、食べているうちにお膳が到着。
美味しそ〜!!
しかしご飯と汁物の位置が逆!
ビジュアルに圧倒されたのと、早く食べたい気持ちがはやり写真を撮ったせいで、逆だったことに後から気付きました。ちなみに写真を左右反転させると
こうなります。お好みの写真でお楽しみください。
まずは豚肉をひとくち。
うまぁああああ!
店主がこだわりぬいて選んだという国産ロース肉、めちゃくちゃやわらかっ!少し厚めにカットしているのに全然固くない。そして何より脂部分が美味しい。肉本体はさっぱりと淡白である一方で、脂は甘みがあって濃厚さも感じられる…そのバランスが素晴らしい。備長炭使って焼いているため炭火の香りもいい!
タレはさらりとしつつも甘み強めでご飯が進むやつ。追いダレもしっかり用意してくれているのも嬉しい。机には一味に山椒、にんにく黒胡椒が置いてあるから、自分好みにカスタマイズするのも良き。私は山椒がかなりハマった!
ご飯は店主のふるさと苫前産のななつぼしかゆめぴりかを使っているんだそう。どちらも特Aランクの美味しいお米。一粒一粒が立っていて、タレにつるんと絡まったらもう、それだけで幸せの味。実際下の子どもはタレかけごはんで食べていましたし。
いやぁ、肉、タレ、ごはん全て申し分ない美味しさ。今まで食べた豚丼の中でもトップクラスに君臨するレベル。提供時間も早いし、ご近所にあれば週一で来たいお店。
実はこのお店のすぐそばに「空海」という有名な豚丼のお店があり、帰り道にお店の前を通ったら外まで10人くらい並んでいたんですよね。
思わず
「こっちにも美味しい豚丼のお店ありますよ〜」
と言いたくなりました(営業妨害)
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炭火焼豚丼 七凛茶屋坊ず
北海道恵庭市島松東町4丁目3-5
お店の横に駐車場があります。