4月、新入社員が入ってきました。
かつて私が新入社員だった頃、当時35歳くらいの先輩が音頭を取って「若手社員飲み会」をよく企画してくれたんですが、
20歳ちょっとの私にとっては、
「は?35歳が若手?いやいやお戯れを。初老の間違いでは?」
と思ってました。
35歳なんて会社の中でも最も忙しく仕事もこなす中堅、いや中核のような存在じゃないですか。先輩はもう若手なんかじゃありませんよ、そろそろ自覚してくださいね(ああ痛痛しい)。
とすら思ってました。
しかしいつの間にか自分がその先輩と同じ年になり、かつての私が抱いていた気持ちがブーメランとなって胸をえぐっていきます。ああ痛痛しい←ダブルの意味で←やかましい
見た目は初老。頭脳は若手。
よく「高校球児が年下になってしまった」と自分が年老いたことを自虐的に言ったりしますが、もはや高校球児はおろかプロ野球選手ですらほとんど年下。中高年の希望だった山本昌もいつの間にか引退してしまっていた。しかも5年以上も前に。まじで?山本昌去年も投げてなかったっけ?
シンジラレナーイ!
このヒルマン監督の言葉も2006年のことですからね。シンジラレナーイ。
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文明堂 札幌工場売店
文明堂といえばカステラ。カステラといえば道民はビタミンカステーラですが、札幌は白石区に文明堂の工場直売店があります。
ところでカステラって、なんか地味じゃない?
同じスポンジなのに、洋菓子界においてはケーキが絶対的王者の位置に君臨している一方で、和菓子界では圧倒的下位。
みんな嫌いじゃないはずなのに「私カステラ好きなんだよね〜」っていう人見たことない。「あぁカステラ?食べるよ(好きとは言ってない)」くらいに扱われがちのカステラ。あったら嬉しいけどわざわざ自分で買うことはないカステラ。仏壇のお供えやもらいものとかでなんとなく食べてるカステラ。和菓子だということすら認識されていないカステラ。
そんなカステラも、昨今台湾カステラとしてブームの兆しがありましたが、なんやかんやでスイーツのトレンドは完全にマリトッツォに奪われてしまいました。
でも私、カステラ好きよ!(和菓子の中では8番目くらいには)そんなわけでいただきました。
窯出しカステラ。もらいものです。
文明堂札幌工場店では毎月第2金土曜に、焼き立ての窯出しカステラが販売されています。
通常カステラは、焼き上がってから時間を置いて熟成させるのですが、焼き立てが食べたいという要望に応えて作ったのがこの窯出しカステラなんだそう。
よくみてごらんなさい、カステラの色が変わっているところを。蜜が浸透していくところでしょうか。
切れ目は入っていないので、適当な厚さに切っていただきます。どれどれ…
ふわふわ〜。
カステラといえば、じゅわっとした湿っぽさと、こってりとしたコクのある甘さが特徴かと思いますが、この窯出しカステラはふわふわ系。甘さもすっきりしてる。うまい。
感覚としてはシフォンケーキにかなり近い。だけどシフォンケーキには入ってない蜂蜜とかみりんとかいった、こっくりとした甘さが潜んでる。(といいつつ文明堂のカステラに蜂蜜とかみりんが入っているかは知りませんけど)
欲を言えばザラメがついていてくれるとなお嬉しい!カステラの一番美味しいところって結局底面にあるザラメのじゃりついたところですもの。
他ではなかなか味わえない限定品、おひとつ540円と良心的な価格設定なので、ご都合合えば一度食べてみてはいかがでしょう。ぜひ自分用に。
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文明堂札幌工場売店
北海道札幌市白石区中央三条3-1-52
文明堂は札幌のデパートに入っていますが、窯出しカステラが食べられるのは白石の工場売店のみです。
☆カステラを売っているお店、なかなか思いつかない…