何か食べつつ急いでゐる

札幌発、子育てしつつ、食べ歩きつつ。

【熊本県玉名市】清元ファームの、恋みのり。果肉しゃっきり大粒の苺!【ふるさと納税】

2019年ふるさと納税返礼品が届きました。

 

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熊本県玉名市 恋みのり(300g×4パック)。10,000円を寄付しての返礼品です。

ちなみに昨年は福岡県大木町にて、あまおうをいただきました。

 

今や「苺といえばあまおう」みたいな風潮がありますが、きっと世の中にはいろんな美味しい苺があるんだろうなと思ってこの銘柄に決めました。

恋みのりは「ボブサップ」と同じイントネーション(苺イントネーションあるある)で、「大鵬」と同じイントネーションの「あまおう」には敵わないじゃないかと思いましたが、これは善戦、苺界の王者「あまおう」に勝るとも劣らない、恋みのりとは新進気鋭の若武者であったよ。

 

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毎回のことながら返礼品目当てで寄付したので、これを機に玉名市のことを調べてみました。

 

玉名市は熊本県北部にあり、人口はおよそ65,000人ということで、北海道でいえば北広島市や恵庭市と同じくらい。また、九州新幹線の新玉名駅があったりとまあまあ栄えていそうな都市です。

 

玉名市のホームページをみるとトップに出てくるのが、金栗四三というオジサン。

 

かねくりしさん?

栗きんとん作った人?

 

あーあれね、これといった目玉がない田舎町が捻り出した有名人的なやつね〜

 

と思ったら、

このお方は日本人で初めてオリンピックに出場したマラソン選手で、世界記録を3回も出したとんでもないオジサンでした。ちなみに「かなくりしそう」と読みます。

なにより2019年のNHK大河ドラマ「いだてん」の主人公で、そのドラマの舞台は玉名市だというではありませんか…!

 

無知とはおそろしいものです。

(私の中で大河ドラマはタッキーの義経でとまってた)←いつの時代だよ

 

そういうわけで玉名市では金栗四三と特産品の苺をかけて「いちごマラソン」なんて大会があるんだそう。給水所には苺が並んでいるんですって。うらやましい。私なら参加費払って走らないで給水所で苺ビュッフェやるわ。

 

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また、玉名市にある小天温泉という温泉地は、夏目漱石の「草枕」のモデルになった場所なんだそうです。

 

草枕といえば、有名なのがこの冒頭文。

山道(やまみち)を登りながら、こう考えた。
智(ち)に働けば角が立つ。情に棹(さお)差せば流される。
意地を通せば窮屈だ。兎角(とかく)に人の世は住みにくい。

なんでも玉名市には「草枕の道」というハイキングロードがあって、冒頭の、あれやこれやとぐだぐだ考えごとをしながら山を登る主人公と同じ体験ができるんだそう。

いいなあ。私も非人情を求めて山を登り、温泉につかりたい。そして自然を崇め、詩を読みたい。

 

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さて、恋みのりは2017年にできた新しい品種なんだそう。苺のわりに日持ちがするらしく、熊本から北海道の長い旅路にもこらえて、美しい姿を保ったままやってきてくれました。

生産者は玉名市にある清元ファームという苺農家さん。ありがとうございます。

丁寧にヘタをとってから、がぶりと豪快にかじりつかせていただきます。

 

おぉ…うまい。

 

果肉がみずみずしく、しゃきしゃきとして素晴らしい食感。苺の中ではかためなんじゃないかしらん。食べながら桃を食べているのではと錯覚しました。

甘みはさすがにあまおうより強くはないけれど、酸味がほとんど感じられないので、優しい甘さが口いっぱいに広がります。いろはすくらいのさりげない甘さ。

 

何より、一粒が大きい!

大きさが売りのあまおうよりも、大きいんじゃないかしらと感じられるほどで、

もったいぶらずに大人が大口あけて食べても3口、1歳の次女にいたっては20口に分けて(ナイフで切ってあげて)食べていました。

 

そして無類の苺好きの長女は両脇に苺を抱えながらにっこにこで食らいついていました。1.2kgあるうち800gくらいは長女の胃の中に入ったんじゃないかしら。苺大好きだもんね。よかったね。

 

長女のそんな姿をみて、思うがままに詠んでみる。

 

ちごの手に あまるるほどの いちごかな

 

 

 

 

 

…とかくに句というものは詠みにくい。

 

[最終更新日 2020年3月18日]